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「洋一…邪魔」
洋一の姿を見ることもなく、大介ははきすてるように言った。
何だかすっげぇ冷てぇ…
大介の後ろ姿を見つめたまま、洋一は話しかけることなく、またベッドへと戻った。
気まずい空気が二人を包む。
何か話しかけないと…
ベッド上で仰向けのまま、雑誌を手に取ると、パラパラとページをめくった。
内容なんてどうでもいい。大介から冷たくされたことだけが、洋一の頭の中をグルグルと回っていた。
「ってか何してるわけ?」
重苦しい空気の中を洋一は大介に話しかけた。
今度は大介に触れることなく、大介を見ることもしなかった。
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