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「何って…。勉強に決まってるじゃん!明日から試験なんだよ!!」
カリカリとシャーペンを動かす。大介の口ぶりは、洋一の相手をすることさえ面倒臭そうである。
洋一は返答することなく、ベッド上で何度か首を上下に振り頷いただけだった。
「僕、勉強するためによーちゃんのとこ来たんだけど…」
「そうでした…」
自然と洋一の声は小さくなる。
洋一は退屈さと欲求を、まぎらわすために仕方なく、携帯を手にとった。意味もなく、サイトの閲覧を始める。
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