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「よーちゃんは勉強しないの?」 返ってくる答えは、決まっている。 洋一が答える間もなく、大介は続けた。 「いいよねぇ…よーちゃんは頭よくて。勉強しなくても点数取れるんだもん…」 洋一は返事に困った。 別に頭が良いなんて、考えたことはなかった。 勉強することは嫌いじゃなかった。『勉強』=『誉めてもらえる』だった。親に認めて欲しかった。 単なるそのためだけの手段であり、得したことなんてなかった。
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