🐷眠らない街すすきのへ🐷

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私【優芽】は、20歳の専門学生。 今の季節は、秋。 私が通っていた学校は、二年制の航空関係の学校だったので、この時すでに2年生だった私は、就活ももう終えていた。 私が内定をもらったのは、第一志望だった某航空会社A。 小さい頃からA社のグランドホステスになるのが私の夢だった。 みごと夢を手に入れることができたのだ。 この内定が出たのが6月頃だったので、周りのみんなよりかなり早く就職先を決めることができ、 『これで、来年の春に入社するまで、遊び放題だぁ~😍😍😍』 と、かなり浮かれていた。 そんな時、学校の友達の【遥】が、何やらいつもより派手な化粧、派手な髪型、派手な服装で登校してきて、私の隣に座るなり、 『昨日ホスクラ行ってきたさ~😍💓そこで新しい王子👑見付けてきちゃった❤❤❤』 っと嬉しそうに話をしてきた。 そう、彼女はホスクラで一夜を明かして、そのまま学校にやってきたのである。 なので当然、お酒が抜けているわけもなく、香水とお酒とタバコが混ざった、絶妙な匂いを教室中にほんのりと漂わせながら、授業に参加するのである。 授業中も、昨日の夜に出会った王子👑について、熱弁をふるい、先生に注意されてもまったくお構い無しで、酔っぱらい学生、遥のホスト話はずぅーっと続いた。 。 しかもまだ酔っぱらっているせいか、注意してきた先生に絡み始める始末。 はっきり言って、遥の隣に座っていた私は、かなり困り果てていた。 その当時の私はまだ、全くホストになど興味がなかったし、しかも、ホストやホスクラに行くことに対して偏見を持っていた。 それなのに、興味もない話を授業中も休み時間も関係なく、永遠と聞かなくてはならなくて、全く授業に集中できなかったからだ。
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