桜の木の下で

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桜の木の下で

僕と君は今日、結婚するんだ。愛しい君と… 僕と君と出逢ったのは、運命的だった 僕と君と出逢った時の事を思い出していた あれは僕が小学生だった頃、ある日友達の家から途中雨が降ってきた 慌て傘をさして、家に早く帰ろうと思った時、ちょうどあの桜の木まで来ていた。 桜の木から誰か泣く声が聞こえたので、見てみると、女の子がいたんだ。 それが君だった。 僕は「どうしたの?大丈夫?」と声を掛けた 君は「雨やどりしようと思ったんだけど、雷がなったから、驚いて泣いてしまったの」と返事がかえてきた。 「君の家まで送るよ。大丈夫だから。僕の傘に入って」と僕は言った。 「ありがとう」と君は答えた。 僕は、君を家まで送った。 君は、振り返てこういう言った。 「また、明日、桜の木の下で待っている。明日、学校休みだから10時に桜の木の下でね」僕は笑顔で「分かった」と言った。 そして、僕達は、桜の木の下でいつも遊ぶ事になった。 喧嘩もした事も沢山あったけど、いつの間にか仲良しに戻っていた。 月日は流れ、僕も25歳になったのだ。 彼女も幼なじみだったのだ。 僕は君にプロポーズする為に彼女に内緒で計画していた。 彼女が今日来た。 僕は「宝捜しをしよう」と言った。 あまりにもわけの分からない事を言ったので、彼女は驚いたが「楽しそう。やるわ」と言ってくれた。 僕達は、宝の地図を見ながら、宝の場所へ行ったのだった。 その場所はそう、二人の出逢った桜の木。 君に「スコップで掘ってみて」と僕は言った。 君は掘出して、ある物を見つけた。 紙袋ができて、彼女は袋の中を見て泣いた。 袋の中に何があったと思う? 袋の中には結婚指輪が入っていたのだ。 僕がここに埋めて、彼女をびっくりさせようと思って計画したのだった。 僕は「あの時から、ずっと君を愛していたよ。これからも永遠に君だけの花として、咲き続けるよ。僕と結婚してくれ」と… 君は嬉しいそうに「はい」と言ってくれた君を抱きしめた その日は、ちょうど桜が満開だった。 まるで、桜の木が祝福しているみたいだったのを覚えてる。
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