memory store

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ある女の子がいました。 名前は、桜木夢 夢には、悲しい過去に色々な事があり、いつも苦しいでいたのです。 自分が落ち込んだ時にその悲しい過去を思い出していました。 涙が止まらないぐらいに泣き、頭の中に悲しい過去がよみがえるのです。 何もできずにただ「ごめんなさい」と言い泣き続けるのでした。 夢は、そんな自分が嫌いだったのです。 精神的にボロボロになっていたのです。 誰にも頼る事もできず、一人で悩みを解決しようと思っていました。 そんな時にこんな噂が夢の耳に入ったのです。 悲しい過去を消してくれる店があるが誰もその店がどこにあるのかは知らないという内容でした。 夢は、これで悲しい過去から、逃れる事ができると思い、その店を探す事にしました。 噂のとおり、誰も知らないのです。 しかし、ある日の事、1通の手紙が夢の家に届いたのです。 手紙の内容は「あなたがこの店の事を探していると耳に入り、手紙を送りました。ぜひ、店に来て下さい」と書かれていて地図が入っていました。 夢は嬉しくなり地図を持って出掛けました。狭い路地に店があり、看板にはmemory storeと書かれていた。 店の中に入ると若い女性が言ったのです。「どんな記憶を探しているの?」「探しているじゃない。記憶を消して欲しい」と夢は答えた。 女性は「分かったわ。私達は、悲しい過去は、消せるわ。それで、いいのかしら?悲しい過去はこれだけは終わらないわよ。人生は長いし、また辛くなって過去を消し続ける事になるわ。楽しい事だらけの人生もいいと思う。でも、悲しい事を乗り越える力がある方が素晴らしいと思うだけどなぁ」と優しい声で女性は言った。 「なぜ、この店をやっているの?この店は悲しい事などを消したりする店なんでしょう?」と夢は怒りながら答えた。 「この店はあなたみたいな人に分かって欲しくってやっているのよ。あなたの過去を私が消す事ができる。あなたの悲しい過去は辛くて、涙が出るぐらいかもしれない。でも、あなた自身がこの過去と向き合い乗り越えないといけない。また、思い出したら泣けばいい。泣いた分だけ楽しい未来がある。絶対に…。過去を消し続けてしまったら、悲しい人生がくる。人間には色んな感情があるのに、それまで無くす事になるんだよ。あなたに合った人生を歩めばいい。悲しい事があったら、この店の事を思い出して下さいね。この店であなたが学んだ事を思い出してみてね。」
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