ある夏の物語

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学校に戻り、2人3脚を実行してもらうよう体育委員長に話をつけた。 『かずお、見てな。一位とってやるからな。』 次郎は空に向かって言った。 よーい、ドン 一斉にスタートした。 『イチッニッイチッニッイチッあ!!』 次郎はコーナーでこけてしまった。 次郎は涙が出た。もうダメだ…思ったとき… 『泣くな!』 空耳?さっきも病室で…でもはっきりとかずおの声だった。 次郎は、すかさず立ち上がり、残念ながらビリだったがそれでもなぜか笑顔でゴールした。 次郎は空に向かって心に思った 『かずお、一緒に走ってくれたんだな。俺はお前と一緒に走れて…一位にはなれなかったけど嬉しいよ…』 かずおはゴールするまで次郎のとなりで一緒に走っていたのだった。
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