恋綴 第1巡 春想い

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桜の花びらを手に飾ると、甘塩い香りが匂ってくる。 心の中で、記憶とともに刻まれる思い出は、今は、私の今の糧となる。 今はちょっと、色々と押し寄せる情報が多くて、考えもまとまらず、心も感情も間に合わなくなる。 苦しいと思うことが沢山になり、関わる全てに気を張りすぎて、本来の想いも見失う。 人と関わることが怖くて、私はどこかへ消えてしまいそうになる。 春はどこか楽しいはずなのに、切なく淋しくなる。 5年も経ったと思う。 それでも思い出すのは、君のことなんだ。 今の時期は特にそう。 又、自分を追いつめたくなる。 もっと、君と心通わせればよかった。 何も見えないままで、全ておわってしまって。 やっぱ、まだあたし、上手く笑えてないよ。 何が何?ってかんじになって、 私が 私を困らせてしまう。 どうしようもないよ。 どうしたらいんだろう。 どうしようもなくて、君を探してしまう、想ってしまう私を許して。
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