『異変』

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『異変』

🏠AM9時…☁ 時の経つのは早いもので、雅の妊娠が判ってから、早1ヶ月が過ぎ… そろそろお腹の中の子も、妊娠4ヶ月目を迎えようとしていた。 初めての妊娠にしては今の所。心配していた悪阻などの体調不良も殆どなくて、毎日が順調そのもの。 それに少々間が抜けてはいても、それを差し引いて余りある、優しい夫の愛にも包まれ… とても幸せな日々を送っていた。 今朝も武春を会社へと送り出した後、すぐに朝食の後片付けやら掃除、洗濯を済ませ。 大好きなチョコレートをお茶菓子に、毎朝恒例となった珈琲タイムを楽しんでいた。 こんな些細な時間でも、主婦にとっては至高の一時なのだ。 😃【ふぅ~っ、ひと仕事終えた後の一杯は、特に美味しいのよねっ♪】 そう呟きながら、引き立ての珈琲を一口すする。 すると、その時だった… 😱「ニガッ!!」 😃【あれぇっ…!?】 雅の耳に突然、何処からか小さな声が聞こえたような気がした。 😃【な、なぁにぃ…今、苦いって聞こえたような。誰も居ないのに変ねぇ、気のせいかなぁ…?】 雅はおかしいとは思ったものの。その時は余り深く考えず。 もう一口、珈琲をすすり、静かに耳を澄ませてみたが… 😱【……】 今度は特に、何も聞こえなかった。 😃【なぁんだぁ…やっぱり空耳だったのかぁ。】 そう納得すると、武春が胎教の為に買っておいてくれた、クラッシックのCDを聞き出した。 これから夕方の買い物までは、妻の自由時間。 雅は再びソファーに腰掛け、チョコをひとつまみ口に頬張ると… 😃【ううぅ~んっ…ふわぁ~あっ!!】 と、大あくび一発。 😃【さぁ、お昼までのんびりしよぉっとっ♪】 本日も専業主婦であり、妊娠さんでもある。雅の平凡な1日が始まろうとしていたが… さっきの得体の知れない声の事など、すっかり忘れてしまったようである。〓
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