110人が本棚に入れています
本棚に追加
🏠PM8時…🌃
束の間の自由時間も午前中で終わり、昼過ぎからはしっかりと主婦業に励んだ雅。
夕方の買い物を済ますと早速、愛する夫の為夕飯の下拵えを開始…
毎日がこんな感じで過ぎていた。
しかし本日、愛する夫は残業の為、いつもよりはスローテンポ。
すっかり日も落ち、夜になっても雅は、のんびりとテレビの前のソファアに座り、大好きなお笑い番組に釘づけのようだ。
特にひいきの芸人が登場すると、大きな笑い声をあげるほどのお笑い好きでもあった。
😃【アッハハハハッ♪もう最高っ!!あ~面白かった。あんたも面白かったでしょっ?】
などと、少しだけ目立ち初めたお腹をさすりながら、何気に囁いた。
すると…
😱「く、苦しい~っ」
再び昼間と同じ、小さな声が…
😃【えっ、またぁ…?】
雅は一瞬驚いたが、その時テレビでは丁度、胃腸薬のCMが流れていたので…
😃【なぁ~んだ、テレビの声かぁ…紛らわしいCMねぇ、もうっ!】
そう言いながら、テレビを消したのだが…
😱「く~るしいってっ…」
またしてもあの声がして、しかも今度はさっきよりハッキリと聞こえた。
😃【やだぁ…な、何の声なのかしらぁ…?】
流石に1人で心細くなったのか、雅はたまらず、残業中の夫に電話かけてみるが…
『プルルルルーッ、プルルルルーッ』
武春は携帯の側にいないのか、すぐに出てくれない。
😃【もうっ!こんな時に、たっきーのばかぁ…】
雅は仕方無く携帯を置き、誰も居ないはずの狭い家の中を、くまなく探してはみたが…
やはり、家の中には人の気配はない。
😃【変ねぇ…確かに声がしたんだけどなぁ。】
不思議そうな顔をしながらも、もう一度テレビのスイッチを入れようと、体を屈ませたその時…
😱「だ~からぁ、苦しいっつぅのっ!!」
3度目の声は更に大きく、しかもそれは、雅自身のお腹の辺りから聞こえたようである。
😃【ええっ…何でぇ?ま、まさかっ…!?】
雅は半信半疑ながらも、ふと自分のお腹に目をやり…
震える唇で、恐る恐る話し掛けてみる。
😃【ね、ね、ねぇ。も、もしかして、さ、さっきの声って…?】
そこまで言うと、思わず生唾をゴクリと飲み込み。
😃【あ、あなた…なのぅ…?】
😖
最初のコメントを投稿しよう!