『異変』

2/4
前へ
/35ページ
次へ
🏠PM8時…🌃 束の間の自由時間も午前中で終わり、昼過ぎからはしっかりと主婦業に励んだ雅。 夕方の買い物を済ますと早速、愛する夫の為夕飯の下拵えを開始… 毎日がこんな感じで過ぎていた。 しかし本日、愛する夫は残業の為、いつもよりはスローテンポ。 すっかり日も落ち、夜になっても雅は、のんびりとテレビの前のソファアに座り、大好きなお笑い番組に釘づけのようだ。 特にひいきの芸人が登場すると、大きな笑い声をあげるほどのお笑い好きでもあった。 😃【アッハハハハッ♪もう最高っ!!あ~面白かった。あんたも面白かったでしょっ?】 などと、少しだけ目立ち初めたお腹をさすりながら、何気に囁いた。 すると… 😱「く、苦しい~っ」 再び昼間と同じ、小さな声が… 😃【えっ、またぁ…?】 雅は一瞬驚いたが、その時テレビでは丁度、胃腸薬のCMが流れていたので… 😃【なぁ~んだ、テレビの声かぁ…紛らわしいCMねぇ、もうっ!】 そう言いながら、テレビを消したのだが… 😱「く~るしいってっ…」 またしてもあの声がして、しかも今度はさっきよりハッキリと聞こえた。 😃【やだぁ…な、何の声なのかしらぁ…?】 流石に1人で心細くなったのか、雅はたまらず、残業中の夫に電話かけてみるが… 『プルルルルーッ、プルルルルーッ』 武春は携帯の側にいないのか、すぐに出てくれない。 😃【もうっ!こんな時に、たっきーのばかぁ…】 雅は仕方無く携帯を置き、誰も居ないはずの狭い家の中を、くまなく探してはみたが… やはり、家の中には人の気配はない。 😃【変ねぇ…確かに声がしたんだけどなぁ。】 不思議そうな顔をしながらも、もう一度テレビのスイッチを入れようと、体を屈ませたその時… 😱「だ~からぁ、苦しいっつぅのっ!!」 3度目の声は更に大きく、しかもそれは、雅自身のお腹の辺りから聞こえたようである。 😃【ええっ…何でぇ?ま、まさかっ…!?】 雅は半信半疑ながらも、ふと自分のお腹に目をやり… 震える唇で、恐る恐る話し掛けてみる。 😃【ね、ね、ねぇ。も、もしかして、さ、さっきの声って…?】 そこまで言うと、思わず生唾をゴクリと飲み込み。 😃【あ、あなた…なのぅ…?】 😖
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加