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🏠PM10時…🌙
『ドンッドンッ!!』💥💥
😃【俺だよ~っ、みーたんっ。帰ってきたよーっ!】
武春は言葉通り、全速力で家に帰って来た。…しかし、鍵はない。
😃【み~たんっ。ただいまっ!!たっき~だよっ、早く開けて~っ、開けて~っ!!】
雅も武春の帰りを今か今かと、玄関で待っていたのか、すぐにドアを開ける。
😃【た、たっきー…おかえりぃー、怖かったよぉ。】
玄関先で怯えている妻の姿を目の当たりにして武春は、いつもの抱擁も忘れて…
😃【み~たんっ。お腹の中から変な声がするって、マジなのかいっ!?】
と、着の身、着のまま切り出すと…
😃【本当よぉ!確かに、私のお腹の中から聞こえたのっ!!ニガいだの、苦しいだのって…】
と、雅はまだ興奮気味にまくし立てる。
😃【そ、そんなばかなぁ…??】
武春はまだ何事か理解出来ぬまま、雅の真剣な表情に驚くしか無かったのだが…
冷静に考えてみれば、お腹の中の子はまだ妊娠4ヶ月目になったばかり…
そんな胎児が、言葉を喋るなんて有り得ない。
武春は、率直に雅に聞いてみた。
😃【なぁ、み~たんさぁ。もう一度だけよ~く思い出してみて…
その声ってひょっとして、み~たんのお腹が減り過ぎてて…
グウ~って、鳴った音と、間違えちゃったんじゃなぁ~い?】
😃【えっ…】
その言葉に、雅は一瞬ムッとしたが…
実は3時のおやつに、シュークリームを3つも食べたなんて言えない。
1つは武春の分なのだが、つい全部食べちゃったのだった。
その事を思い出したのか、雅は慌てて…
😃【失礼なっ、私何も食べてませんけど~っ!!
それにあれはお腹の音なんかじゃないしぃ~っ!!
たっき~のばかぁ~っ!】
と、その場は泣いてごまかそうとした。
😃【わっ、み~たんごめんよぉ…】
相手が単純な武春ならではである。
そんなやり取りの後、リビング゙に戻った2人。
武春はまずは食事を済ませ、雅が落ち着いてからゆっくりと、詳しい話を聞く事にしたようだ。
夕食の時…
武春はテーブルの隅に、自分が食べれなかったシュークリームの空箱が目に入ったが…
敢えてそこには触れなかった。と、言うより、触れられなかったようである。
(武春くん、君は気も小さいのね…)😖
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