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「でも、私にとってお兄ちゃんは大切な人。全然ブサイクじゃないし、死にたいとか言わないで」
俺の手を包む妹の手が暖かい。ああ人間とは何と素晴らしいのだろう。いや、乙葉が素晴らしいんだ。
「乙葉、ありがとう。お兄ちゃん頑張れそうだ」
「うん!」
流石に可愛い笑顔だな。妹ながらに妙な気分になりそうだ。
なんて思ってたら急に物静かな雰囲気を乙葉が見せる。そして俯いて、
「お兄ちゃん……一つだけ約束して……」
なんだなんだ。きっと自殺を考えるのは止めてとか言うんだろうな。安心してくれ。俺はもう迷わない。
「一日で良いから……私より長く生きて……」
ちょ、管理人さんの物真似は自重。色んな意味で洒落にならん。
「ふぅ、この台詞言ってみたかったんだぁ~。あ、ゼ〇ライマー見てたの忘れてた!」
何だか悲しみが止まらないんだが気のせいだろう。
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