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「あれ? お兄ちゃん何してるの?」
「おぉ乙葉。冷蔵庫に入ってたシュークリーム知らないか?」
「それなら今さっき食べたよ」
「お前かぁーーーーーー!!」
「お、お兄ちゃん?」
俺は舞台のセンターでスポットライトを浴びる少女のように倒れ、目から熱い雫を流した。
悲しみが止まらないよ。でも愛する妹が食べたかったんだ。別に良いじゃないか。
一人シクシク泣いてると、妹の手が、そっと俺の肩に乗ったのが解った。
そして妹は、静かにこんな事を言った。
「ごめんなさい。こんな時、どうすれば良いか解らないの……」
「死ねば良いと思うよ」
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