危ない予感

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      「これがオムライス……だと?」       「うん♪」       なんだか凄まじい異臭を放っている。まさにマップ兵器だ。サイフラッシュだ。       「ちょっと聞いていいか?」       「なに?」       俺は、妹の乙女100%の瞳を見ながら、       「もしや……このファンネルみたいなのが玉子か?」       「そうだよ」       「このガンバスターみたいなのがご飯?」       「そうだよ」       「このイデオンガンみたいな臭いの元は?」       「う~ん、黒砂糖と明太子かなぁ」       「デカルチャー……」       俺は放心した。妹の食べなきゃ泣いちゃうぞ的な瞳を見るからに、食べなきゃまずいんだろ。食べてもまずいが。      
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