危ない予感

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      「ささっ、お兄ちゃん食べてっ」       「……てめぇの血は何色だ……」       俺は肩パットを飛ばしながら死んでいくイケメンの台詞をパクリながらスプーンを取った。       さて、ここまできたら食うしかない。       俺はスプーンに材料の残骸達を乗せ、一口。       ぱくぱくぱくぱく……       ぱくぱくぱくぱく……       ぱくぱくぱくぱぐはっ!       「お、お兄ちゃん!?」       「……ミ、ミズヲクレ」       「みみず?」       「水! すい! ウォーター!」       「あ、はいはい」       俺は妹から水を受け取り、それを一気に口へ入れた。       体に流れる極上の液体は、俺の魂を浄化するような……まぁとにかく美味かった。      
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