危ない予感

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      「ふぅ、美味かったよ」       「そお? まだ残ってるよ?」       「いや、実はあんまり腹減ってないんだ」       「ふーん」       ああ、今日は不幸だ。しかし災難は通り過ぎた。胃に多大なダメージを与えて。       「さて、と。アニメみよーっと。お兄ちゃん、アレの続き見ようよ」       妹はテレビの電源とDVDプレーヤーの電源を入れる。       画面には野生児みたいな奴とか、妙に体のラインが素敵なお色気担当や、クールな兄貴やら、熱血だが欲望に勝てない奴やらが現れた。       そして、しばらく眺め、終盤に差し掛かると、       『ん゛ぎもぢぃぃぃぃぃぃ!!』       一万年と二千年前からふっふ~ふ~ふ~んん~♪      
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