危ない予感

8/9
前へ
/59ページ
次へ
      「お兄ちゃんは……私を女の子として……見た事ある?」       おいおい。なんだこの展開。これじゃまるで……。       「お兄ちゃん……」       乙葉の濡れた瞳が俺の目と絡まる。       背徳の関係を予感し、俺の性棒は限界寸前の極みに至る。布に当たり、それが僅かな快楽を誘う。       乙葉の桜色をした唇を見ると、激しい妄想が脳内を支配し、それと共に鼓動が暴れ叫ぶ。       まさに乙葉の唇に触れそうになった瞬間、       「っうぇ! お兄ちゃんの口元がイデオンガンみたいな臭いする!!」       それはオムライスの臭いだろ。       「お兄ちゃんって臭い人だったんだね」       「……お前のオムライスな」       小声で呟いたが、妹は、にまぁと邪気のある笑みを溢し、       「ねぇお兄ちゃん。オッキしてる?」       「な!? ばばばばばか言うなよ!!」       拒否虚しく、乙葉の瞳は俺の山盛りになった股関に向かっていた。      
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4463人が本棚に入れています
本棚に追加