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(素晴らしい)
(お見事っ!)
(次の出目はなんですかな?)
居合わせたプレーヤーたちは、女勝負師の強運と度胸に、賞賛の拍手を送る。
「喉が、もうからから。この緊張感がたまらないの」
寿久子は、ふぅとため息をついてから、氷の浮いた水を口にふくんだ。
緊張をといた寿久子が、目の前のダイヤを、確認するように積み直す。
と、…………………………
「あっ!!」
テーブル全員が振り向くほどの鋭い叫び声をあげた。
「どうされました?」
フロアマネージャーの柳原が駆け寄った。
寒さに凍えたかのように、寿久子がぶるぶると震えていた。
その手には、ひとつ10万ドル相当の小さなチップが握られていた。
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