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ぼくはのんチャンにつれられてこのウチにやってきた。
ドアを開けると、コロコロとまぁるいからだにさらさらの茶色い毛。
ぼくに興味津々でまとわりついてくる。
「名前、なんていうの?」
のんチャンは、むぅって言うんだよ。なかよくしてね、ってぼくの頭をなでた。
ぼくはのんチャンが大好きだったから、むぅと仲良くしようと思った。
「むぅは何がスキなのかな?」
のんチャンは棚の中から小さい人形を出して、そっとぼくに持たせてくれた。
「これ…
おかしのおまけだっ!」
ぼくはそれを、むぅの前に置いてみる。
噛んだり転がしたりして遊ぶのかと思いきや、むぅはじっと眺めたり、向きをかえたりしていつまでも眺めていた。
…ふーん。
こんどぼくも買ったらあげてみるか。
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