日陰 - Ⅰ 狂戦士の宴

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  「さっきだってバンドの勧誘だったんですよ。 私が友達とドラムの話してたら軽音の先輩達に囲まれちゃって…… その友達はどさくさに紛れて何処か行っちゃったんですけど。 わざわざ他の学校から来てたみたいですね」   それは不運だったな。まあ、ドラムが出来る可愛い子なら勧誘しようとするヤツも多いだろう。   江堀の目に輝きが戻った。 「その友達ってクラス何処?」 「えっと…14組だった気がします」 江堀が走り出した。   「何やってんだよ!勧誘しにいくぞ!」 「はいはい…」 まだそいつが楽器できるとは決まってないぞ。
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