チョコ味の××

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うざい 俺の今の心境を一言で表すとこうなる 真っ昼間から、この状況はいかがなものか! 青空を仰ぎ、俺、紗月兎織(さつきとおる)は思うわけですよ…まる 当の元凶はと言えば、ただ今ご満悦で昼食中 不運にも俺は、その肉食獣に捕獲された哀れな仔兎ちゃんな訳で… 唯我独尊、ちょー俺様気質な男、虎俄許(こがもと)は勝手に甘酸っぱい空気を生産し続けていた 確かに俺たちは彼氏と彼氏な訳で……、許は背も180センチと高いし、顔立ちも男らしくてカッコいい だからって――ここは学校で、人目とかあるってのに! 「ああ~っ、もう! すんげぇ暑苦しいしぃ!!」 「そうか? 寒いんだからいいだろ」 「俺はあ、つ、い、の!」 「残念~。俺様は寒いんだ」 許は我関せずと言った面持ちで、更に俺を囲う腕に力を込めた 「うざいうざいうっざーい!」 俺はじたばたと、みっともなくあがくが効果はゼロ 「くくっ。無駄だって判ってるのに抵抗するんだ?」 「うるさい! は、ふいぃっ?!」 許を喜ばせただけで、挙句、耳を甘噛みされる 唇で耳朶を銜え込んだと思えば、軽く歯を立てられた 「やぁっ、め…ろ……ばかっ…!」 俺が抗議しようと拳を振り上げると、今度はねちっこく舌が耳を舐め上げる
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