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こんな展開を俺は望んだ訳じゃない!
もっと普通に――‥
そう思いかけた思考は止まる
男同士って時点で普通じゃない!?
そんなの理解していたはずなのに、今日だけは普通の恋人みたいに過ごしたい――なんて俺のワガママなのかな?
てか、いつも以上に俺様な許の態度に、胸の奥がムカムカする
こう言う日くらい、俺の言うこと聞いてくれてもいいじゃん!
まあ友人の騎士(ないと)曰わく、ノロケにしか聞こえないらしい‥俺ってちょー不憫
昨日、頑張ってチョコだって……
ポケットに忍ばせた包みを確認しようと手を伸ばす
その手は目的のモノに触れることなく、許の大きな手によって拘束されてしまう
「ばか…やろう……」
自然と瞳に涙が溢れてきた
いつも力では叶わない
こんな時、華奢な自分に腹が立つ
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