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『理のタビビト』
作:アリーウス
雨…
海面で透明な力となった後
綿毛、はたまた鉛を模して天に群す
無機質な白玉となりて大地に君臨す
気まぐれで陽光を以て七色を塗れば感激される
戸外の子どもらの遊びに混ぜて頂こうとするとヒナンされる
川のせせらぎに身を委ね、次は海へと向かう
そして空へ、また大地へ……
海…空…大地…
循環し、三界に新鮮をもたらす
雨…
めぐりめぐる…
流れは止まぬ…
回廊を逝く…
めぐりめぐり…
自然の姿。世界の理。
∞
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