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翌日、姫路城より、羽柴秀長が五つの首桶を持って、信勝の陣営を訪れた。
信勝は各諸将の前で、首実験を行った。
首は、秀吉、正勝、清正、正則、最後の一つは官兵衞であった。
「官兵衞も殉じたのか。」
信勝が言った。
「はっ、軍師としての責任を取ると申して。」
秀長が答えた。
「秀長殿、そなたも殉じるのでは在るまいな。」
信勝が言った。
「出来ますれば。」
秀長が言った。
「成らぬ!秀吉殿等の命を無駄にするおつもりか。断じて成らぬ!」
信勝は言った。
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