秀吉、毛利攻め

11/14
1640人が本棚に入れています
本棚に追加
/305ページ
翌日、姫路城より、羽柴秀長が五つの首桶を持って、信勝の陣営を訪れた。 信勝は各諸将の前で、首実験を行った。 首は、秀吉、正勝、清正、正則、最後の一つは官兵衞であった。 「官兵衞も殉じたのか。」 信勝が言った。 「はっ、軍師としての責任を取ると申して。」 秀長が答えた。 「秀長殿、そなたも殉じるのでは在るまいな。」 信勝が言った。 「出来ますれば。」 秀長が言った。 「成らぬ!秀吉殿等の命を無駄にするおつもりか。断じて成らぬ!」 信勝は言った。
/305ページ

最初のコメントを投稿しよう!