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家康に宛てた詰問状の返事は、昌信が言った通りのものであった。
信勝は昌幸と、昌信から授かった策を具体的に練った。
「先ずは、信雄を踊らす必要が有りますな。」
昌幸が言った。
「あ奴は清洲会議の恨みが秀吉にあるはず。」
信勝が言った。
「あのおり、信雄は家康に近づいておりますから、信雄に家康を動かせましょう。」
昌幸が言った。
昌幸は信雄の居城である長島城に向かった。
信雄と対面した昌幸は、秀吉が三法師の後見人とし、その実は己が天下を狙っている話し等をし、織田家の主は信雄殿こそ正当であると諭した。
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