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武田軍は明朝、陣払いをし、姿を消した。
武田軍は、その足で大垣城を落とし、伏見城へ向かった。
その知らせを聞いた秀吉は、官兵衛を信雄の陣へ派遣し、
「武田軍が織田領を蹂躙している今、お互い歪みあっている時では御座らぬ。」
と和睦を申し入れた。
信雄も織田領が蹂躙されるのを見ておれず、和睦を受け入れた。
この和睦の義は、直ぐに家康に知らされた。
それを聞いた家康は、「又も勝手な真似を!」
と吐き捨てた。
「どうされます。」
正信が聞いた。
「秀吉と戦う理由が無くなったわ!信勝め、あの小僧に踊らされたわ!」
家康が言った。
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