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「馬場殿達は間に合いますかな?」
昌幸が言った。
「山県と原は明け方迄には着陣するであろうが、馬場は距離がある故、遅れるやも知れぬ。」
信勝が言った。
信長が言った通り、明け方間近に、山県隊五千と原隊五千が着陣した。
夜が開けて、秀吉は自軍の後ろに突如現れた武田軍を見て、驚いた。
「かかか官兵衛!」
「はっ、此処に。」
「武田軍が我が後方にも居るぞ!」
「はっ、おそらくは、長浜、佐和山から来た援軍かと。」
「何を呑気な!挟み撃ちではないか!」
「はっ、ご安心を。今暫くすれば、滝川殿が援軍として参られます。」
官兵衛は、武田軍と対峙する前に滝川一益に援軍要請をしていた。
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