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雑賀隊は左右に別れて真ん中を空けた。
呆気に取られる池田隊に向かって、真田昌幸率いる騎馬鉄砲隊が襲いかかった。
縦横無尽に暴れ回る、騎馬鉄砲隊に池田隊は翻弄され、多大な犠牲者を出した。
池田恒興も昌幸によって討ち取られた。
秀吉本陣の後方では、山県の赤備隊と原隊が丹羽隊と激突していた。
丹羽隊は徐々に、山県隊と原隊に押されていった。
秀吉本陣では、秀吉が苛立っていた。
「滝川勢はまだ来ぬのか!」
「もう暫くの辛抱に御座います。」
官兵衛が言った。
「前も後ろも、持たぬぞ!」
秀吉が言った。
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