武田家第十八代当主 武田信勝

奥州の覇者 伊達政宗

「結城殿と里見殿にも兵を出す様に申し付けますか？」
昌信が聞いた。

「そうだな。それと上杉と徳川にもな！」
信勝が言った。

「はっ、では早速使者を立てましょう。」
昌信が言った。

信勝の使者は、その日の内に、佐竹、結城、里見、上杉、徳川そして最上へと向かった。
信勝は、信幸が言った六千の騎馬鉄砲隊が到着すると、合わせて二万六千の軍勢で、小田原城を出陣した。

武田軍はゆっくりと行軍し、五日後に水戸城に到着した。