奥州の覇者 伊達政宗

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武田連合軍は、ゆっくりと行軍し、水戸城を出陣し、七日後に山形城に入城した。 広間に、各諸将が集まった。 信勝が上座に座り、各諸将は、左右に別れて座した。 左側には、徳川、結城、里見の各諸将が座り、右側には、最上、上杉、佐竹の各諸将が座った。 「でっ、伊達の動きは?」 信勝が聞いた。 「はっ、この大軍を見て、居城に引き上げた由に御座います。」 最上義光が答えた。 「どうされます?」 上杉景勝が聞いた。 「一気に叩くまでで御座ろう!」 義光が言った。 「まあ、最上殿。そう慌てなくても、伊達は逃げませんから。先ずは、兵馬を休めてからの事です。」 信勝が言った。
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