17人が本棚に入れています
本棚に追加
銀河がゆっくりと起き上がる。
辺りを見渡し、全員が無事な事を確認する。 銀河
[う、あ・・・頭が痛てぇ。てかマジかよ道路の反対車線を丸々吹き飛ばしやがった。]
スーザン
[痛っ、仲間ごと消した・・・やるわね、流石マーダーデビル。]
周りを見ると乗り捨てた車、人間の死骸、仲間の悪魔諸とも消し去り一面平地になっている。
マーダーデビルは又、同じ行動を取る。
シルビー
[あのモーション!また撃つ気よ!今度は首を振るつもり!?]
すると、竜一の顔が見る見る青ざめる。
竜一
[アカン!そっちには未だ楓がおる!!]
瞬間、衝撃波が楓のいる方向を襲う。一瞬で辺りが光りに包まれる。
竜一
[か・・・楓!!返事せぇ!!]
思わず竜一が走り出す。
だが其処には何も無かった。一つ残っているのは誰かの右手。
腕から先が無かった。
竜一
[・・・何やこれ、何やこれ!?これが楓かいな!!ワイは認めへんで!!楓ぇ!!何処や返事せぇ!!]
楓からの返事は無かった。竜一は気付いた、足元に転がっている右手が誰の手かを、自分が楓にプレゼントしたブレスレットが光っている。
竜一
[嘘やろ?嘘やろ!?これが楓かいな!!体は何処いったんや!!楓ぇ!!]
竜一は泣きながら、存在しない物を地べたに這いずりながら探している。
最早、茫然自失状態だ。
スーザン
[なっ・・・私じゃ無い他の死神があの子に憑いたの!?]
振り向こうとするスーザンを銀河が一喝して制止する。
銀河
[振り向くな!!振り向いたら死者に喰われるぞ!後ろには死しか無い。]
スーザン
[くっ・・・許せ無い、許せ無い!!同じ同族として嫌になった。]
銀河は驚きに満ちた顔をする。
どうやら、何かを心に決めたようだ。
そして当然の如く怒りは悪魔に向く。
最初のコメントを投稿しよう!