~始まりは儚く~

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スーザン [銀河!?あの男が?・・・意外に早く見つかったな。しかしあの竜一って男・・・凡人に悪魔の相手が出来るのか?]               戦闘に加わった竜一を確認して、襲い掛かる悪魔を交わしながら、携帯のEメール送信画面を開く。               銀河 [<<待ち合わせ場所の前の交差点だ、早く来い祭りに出遅れるぞ!>>・・・送信っと。]               メールを送信して頭を上げると、目の前に巨大な拳が有った。 凄まじい威力で打ち込まれた勢いで、受け身も取れずにブティックの陳列の中に飛び込む。               竜一 [おいおい、銀河ぁ!時差ボケか?いくら一人やからって、マネキンとイチャ付いとったら視聴率下がるでぇ。]               笑いながら茶化す竜一に悪魔が襲い掛かる。 しかし華麗なステップで交わし、ギリシャの殺人武術サバットを炸裂させる。 的確に悪魔の延髄に安全靴製のジャングルブーツで蹴りを繰り出す。 耐えきれず、悪魔の首が不快な音を立てて砕ける。               竜一 [あちゃあ、殺ってもうた即死やな。]               スーザン[ほぅ、サバットかぁ、只者じゃ無いな良く鍛えてる。]               より実戦的な武術を観戦しながら、銀河が飛び込んだブティックを見る。 すると、銀河が割れたガラスで頭を流血させながら、マネキンを抱き締めて出てくる。               銀河 [・・・痛てぇ。何が時差ボケだよ!俺は何時でも素だよ!]               と、嘆きながらキレた目をしている。 どうでも良いがマネキンは捨てろと言いたくなる。
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