君の笑顔

引っ越し

シンシンと雪が降る中、少女が母に手を引かれ屋敷に入っていった。

屋敷の中は、引っ越ししたばかりで必要最低限の物しか置いていなかった。

雪を払い、走って屋敷を探検する少女
母はそんな少女を見て

「そんなに走ると転けるわよ」

と注意の声をかける。
母の声が聞こえているが振り返らない少女。

彼女は今まで自分が住んでいた家より大きいこの屋敷に心の底から喜んでいた。