ぱーてぃー

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ぱーてぃー

屋敷の近くには森があり、その森の中の洞窟に幽霊がいる。 と、夫婦は聞いていた。 しかし気のせいか、妻は屋敷の中にいるような気がしてならなかった。 夫はこの世にそんなものいるはずがないと妻に言った。 娘はこの広い屋敷に釘付けで、そんな話は全然聞いていなかった…。 数日後─── 屋敷はたくさんの人でごった返していた。 パーティーが行われているのだ。 独身の男は女を口説き、女は他の女を見ながら小声でケチをつけている。 夫婦で来ているところは、知人に挨拶をし、家族で来ているところは、親が挨拶している隙に食べ物を子供たちがほおばる。 幾度となく見てきた光景。 しかし、今までと違うのは少女の知らない人が多くいること。 確かに知り合いもいるが、ほんの少しだ。 少女は笑顔を振りまきながら、両親の元へ行く。 その笑顔に誰もがこの少女の第一印象が明るい子になったであろう。 そんな少女を天井から顔を出して……………いや、天井から顔を透かして見ている4つの目があった。
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