●ミユキの純情、譲れない友情●

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あるとき、ミユキが相談にやってきた。 「ZIK、あたしー、好きな子できたんだぁ」 「へぇ~、よかったじゃん。どんな人?」 ミユキが恋をした相手は、同じ学校の同じクラスの人だった。 学校で、同じ研究のグループになったことから話をするようになって、 ミユキは次第に、その彼に惹かれていった。 そして… 「でね、あたし今度ーその子とデートすることになったんだけど」 つまり、初めてデートをするので 彼の前で粗相がないようにいろいろ教えて欲しい、と 私のところへやってきたのだ。 「ん~、普通にしてればいいんだよ、そんなの」 「普通?普通ってどんなの?いつものあたしでいいの?」 「そうだよ、変に作っても、かえっておかしいからさ 気になるんなら、いつもより少しおとなしい感じでいいんじゃないかな」 「じゃっ…じゃあさ…」 ミユキは何故か力んでいる。 「どしたミユキ」 「じゃっ…ていうか、ど~しても聞いておきたいことが…」 「何」 ミユキは、とんでもない質問をした。
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