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「す…すみません。僕…その、」 今更になって慌ててしまい、上手く言葉が紡げない。 途端に情けなくなってしまった僕は俯いてしまった。 “クライス・マクレインは顔を上げて謝らなければいけない。” 頭の中の僕の言葉にも、一度下を向いた僕の頭は上を向かなかった。 時間にして5秒と経たない内に俯いた頭のずっと上からあくまで穏やかな笑い声が聞こえた。 その笑い声があまりにも優しげなのでチラっと目線だけ上にすると、そこには声と同じ位に優しげなDr.の笑顔があった。
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