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白を基調とした、小綺麗で清潔感の漂う、診察室らしい診察室。
僕に背を向けていた椅子に座っていた白衣の男が、くるりと椅子を回し、僕を見た。
その白衣の男は僕の知っている変人――
もとい、Dr.メイトリッヒ・レイトフォード
「お早う、プライス君。」
「クライスです、Dr.なんですか価値君って。お金で買えない価値ですか。
…お早うございます。」
「ハッハッハ。君をたかがお金ごときで買う私ではないよ。
まぁ、君をお金で買えるのなら幾らでも積むがね。」
「もう朝です、Dr.寝言は寝てから言ってください。」
「フフ、朝から元気だね、ブラウス君は。」
「クライスです、Dr.」
こうして、Dr.と僕のささやかな一日が動き出す。
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