カルテ:1

2/7
前へ
/10ページ
次へ
レイトフォード診療所、開院。 僕は診療所の玄関ドアに「開院」の札を下げる。カタリ。 本日の予約患者は3名。 …少ない。 “クライス・マクレインは数にこだわってはいけない。” …そんなの分かってる。 頭の中の僕にチッと舌打ち一つ。 「クレパス君ー!ちょっと!」 「クライスです、Dr.…」 小声で訂正しつつも、Dr.の待つ診察室に足を向ける僕は、相当出来の良い看護士なのではないか? “クライス・マクレインは早く行かなければならない。” 分かってるってば!煩いなぁもう!
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加