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涼はおしぼりを手に慌てて千夏のテーブルに駆け寄る。
「どぅした?大丈夫?オカダサンぬれませんでしたか…??……ちょっと失礼します、、、」
涼は千夏をその場から遠ざける。
「涼ちゃん!!放置ばっかじゃん!!メールの返事もないし、今だってどんだけほったらかしかわかってんの!!」
「千夏…、ごめんな。お前だからわかってくれてると思って俺甘え過ぎてたな…。オカダサンにも謝らなきゃな!」
千夏はプ~っと膨れっ面で涼に抱きつき顔をうずめる。涼が千夏の頭をポンポンっとなだめると千夏は何ごともなかったかのように笑顔で席に戻っていった。
―千夏サンってよく見たらこないだのSAKURAのターゲット客だ…。―
涼は眉をひそめ、小さいため息をついた。
でも、直ぐに笑顔に戻ると千夏の隣に座った…。
さっきとは一転して笑い声が聞こえる。
しばらくすると、ボーイがスモークにつつまれたテーブルを押して戻ってきた。
―ドンペリブラック、、??―
優花は身震いをした。
―この場面、、、人ごとじゃない。アタシも涼の魔法にかかってる―
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