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涼は幼少期から施設で育ったらしい…。
出会って初めの頃はわからなかったが、時を重ねるにつれて涼の心の痛み、屈折、依頼心、反抗…。
理解しようとすればするほど涼の方から壁を作るようになった。
涼は大人の事情ゃ体裁を憎んでいた…。
酒に酔うと、幼い頃のトラウマのせいかひどく泣きじゃくる日もあった。
休みの日には警護公園まで、客に勘ぐられないように少し離れて歩いた…。それでも楽しかったし、2人はたくさん笑った。
涼の全てが愛しかった。涼と唇を重ね、涼の愛も自分に向いていると確信していた…。
だけど、、、。
、、。
涼には彼女がいた…。
所謂、本カノ…。この彼女、奈々美と涼と優花はあとから特別な関係を築く事になる…。
―この頃なら、まだ引き返せた。―
―魔法がまだ完全には効いてなかったんだょ…、涼。―
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