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星麗学園(セイレイガクエン)。
初等部から高等部、付属大学まである、有名私立学園。
そこに龍乃達五人は通っていた。龍乃、朱香、白夜の三人は中等部二年、蓮と岳志は高等部二年である。
元々休み時間中の行き来は自由なので、龍乃達五人は昼食を共にしている。
「あ、そぅそぅ。今日あたし買い物行きたいから『店』行くの少し遅くなるかも」
朱香は思い出したように誰にともなく言った。
『店』とは蓮が経営するビリヤード店のこどだ。--蓮は多角経営をしている大企業の御曹司なのである。
「うん。わかった。待ってるね」
蓮がいつもの柔らかな感じで言う。
「何を買うんだ?いつもみたいに荷物持ってやろうか?」
岳志が暖かい笑顔で聞く。
「ん?大丈夫よ。そんなに買う気もお金もないし。アクセ買いたいだけだから。皆で先に行ってて。お土産買っていくから」
「あぁ、わかった」
岳志が変わらぬ笑顔で応えると、龍乃が
「岳志フラれたな」
とからかう。
それを聞いて、全員がどっと笑った。
いつもの学校風景。
その中で五人は笑い合っていた。
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