1章 日常

4/4
前へ
/64ページ
次へ
「何が?」 「主語を言え。」 二人はそれぞれに応える。白夜の応えはツッコミだが。 「うちら三人って、星麗中等部の三ツ星って呼ばれてるんだって。そんで、蓮と岳志も入れて、星麗学園の五つ星って言うんですって」 容姿端麗、勉強も運動もできる三人は星麗学園中等部の三ツ星と呼ばれている。同じく、蓮と岳志は星麗学園高等部の対星と呼ばれている。 五人合わせて星麗学園の五つ星。今や全生徒の憧れの的となっていた。 そんな五人は仲が良いのでなおさら注目を集めるのである。 「へぇ、そんな異名が付いてたのか」 龍乃は興味深そうに言う。 それに対して白夜は、 「どうでもいいよ。勝手に言わせておけばいい。」 とつまらなそうに言う。 実際、それが三人、いや五人の考え方なのである。 他人にどう思われても本人達には関係がないという考え方が。 そう、学校生活でも私生活でも…。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加