7人が本棚に入れています
本棚に追加
ある晴れた日の事だ。朝起きて顔を洗おうと洗面器の蛇口をひねった。しかし水が出ない。家中の蛇口をひねっても出てこない。まさかと思いトイレに行ったら、やはり便器の水がない。
仕方ないのでテレビをつけてみたら、臨時ニュースが。今世界中の水がなくなっているらしい。画面にはもはや青い星とは言えない地球、消滅した海が映っている。
俺はこの状況に危機感を覚え、友達を3人連れて水を探す旅に出ることにした。
季節は夏、外はかんかん照り。辺りは乾ききった大地と果てない砂漠。そして水を求めてさまよう人々の姿。喉の渇きに耐えながら、ただひたすら歩いていた。
突然、どこからか悲鳴が聞こえてきた。声のする方へ行ってみた。そこには、体中にヒビが入っている人が悲鳴をあげていた。近づいたら危険だと思い、離れた場所から様子を見てた。その人は石が崩れ落ちるようにバラバラになってしまった。その時時俺は直感した。世界中の水がなくなり、今度は人間の体内の水が干からびてしまうのだと。
友達のひとりがヤバい、ヤバいと言っている。さっきの人と同じヒビが入っていた。
「とりあえず逃げよう。」
と言って、俺たちはその場から逃げた出した。
最初のコメントを投稿しよう!