奈落へ落ちる夢

2/2
前へ
/54ページ
次へ
自分は落ちていく   どこまでも…‥… いつまでも…‥…   暗闇で何も見えない   底がどこだかもわからない   そもそも底があるのかすら確かめる術がない。     辺りの景色はいつまでも変わらない   音もなく…‥…   風もなく…‥…   色もなく…‥…   ただ胃が持ち上がるような   落ちている感覚だけが自分を支配していた     いつまで経っても   どれほど時間が過ぎても   ただひたすら落ちていく       永遠を感じながら       いったいどこまで落ちればいいんだろう…‥…       まるで死んだかのような   とても恐い夢――
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加