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とりあえず、今は前に進むしかない
二つの意味で。
「迷ってしまった…この異世界の様な、コンクリートジャングルに」
どこへ向かって歩いてるんだろうか、俺。
うつ向きながら全ての不幸を背負った様なオーラを湧きだたせながらも、ゆっくりと歩く
(あぁ…こんな時に幸せな出会いがあれば)
その時だった
ドンッ!!
「痛っ」
道行く人にぶつかってしまった洋介。
(もしや、これは…運命の出会い!!)
そう考えつつ、うつ向いて顔を上げるみる。
「いやはや、すいませんね。私、よそ見をしてたもので…」
洋介は紳士を装おってそう言った瞬間、妄想は引き裂かれ現実へ引き戻される。
「いてぇな…クソ野郎。あぁ肩の骨にひびが入ったな」
そこには、いかにも悪そうな風貌の三人組がたっている。
洋介は三人を不良ABCと名付けた
(絡みが古い!!なんて恐ろしい所なんだ大都会!!こんだけでヒビが入るなんて…まぁ、カルシウム足りなさそうな顔してるもんな…本当かもしれん。)
都会への誤解が広がる洋介
(…逃げるが勝ちかな)
「早く出すもん出しな!!」
(出すものって…拳?)
睨みをきかすヒビの人、洋介はそれに負けじと口を出す
「なぁ、お前達アンパンマンって知ってるか?」
「はぁ?そりゃあれだろ、正義の味方の」
「そうそう。俺、今からあれになるわ」
「え?何言ってんの?」
不良が返す言葉が早いか、洋介が拳を振り上げるのが早いか
「あーんぱーんち!!」
「てめっ!!」
ドカッ
ヒビの人を殴り捨て洋介は走り出す
ちなみにヒビが入ってるのがAである。
「それでは、君達ばいばいき~ん」
「それはバイキンマンだろ!!」
そう叫ぶB
「逃がすかコラッ!!」
走り出すC
追いかけられる洋介、追う不良達。
少なくとも周りから見たら今は洋介の方が大悪党である
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