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「もしもし?」
『おう!コウジ、久しぶりやなぁ。どや?元気してるかぁ?』
「相変わらずテンション高いなぁ。ケンタ、どしたん?」
『いやなぁ。サトミの結婚式の件なんやけどなぁ、お前、どするん?』
「どするんもなにも、キミ、僕は元彼なのですよ。早々いかれへんやろ?」
『いやなぁ、サトミ、まだコウジの事好きなんちゃうん?最後に気持ち切る為に呼んでる思うわぁ』
「なに言うてんねん?そんなわけないやろ?アホちゃうか?」
実はドキっとしてしまいまして…
『サトミ、言うてたで。コウジ懐かしいなぁって』
「まだ別れて七ヶ月やっ。そんな経ってへんやろ?」
『なに言うてますのん?もう七ヶ月でっせ。兄さん。
つか、ちゃんと経過時間まで把握して、コウジ、未練タラタラやん』
ケンタは電話の向こうで大爆笑していた。
まぁ、隠しても仕方ないので流すことにした。
『まぁええわ。とりあえず会場で会おな!ほなっ』
ケンタは相変わらず用件だけ済ますと一方的に電話を切った。
俺は止めていた画面を再生させた。
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