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「すんごい盛り上がりね!!さぁーて!これから、私、アインが歌う曲は、私達のデビュー曲!セイント・スパイラル!!もっともっと盛り上がって行きましょー!」
アインがそう言うと、観客は手を叩いて騒いだ。
その頃
観客達の後ろを歩いていた学生の男女二人組はその声に気付いて振り返る
「わぁ!見て見て!ヴァンスティー、トリニティー・ウォーズがまたコンサート開いてるよ
見に行こうよ!ねーヴァンスティー!」
学生の女性は横で本を見ながら歩いている男性の腕を握る
『…ガーネット、コンサートなんて見ている場合じゃないだろう?明日から試験だ…だいたい俺はコンサートなんて興味がない…』
ガーネットと呼ばれた女性は頬を膨らます
「いーじゃない!!少しぐらい!恋人の言うことが聞けないのー!?」
『…良くない…ただでさえ君は赤点三昧なくせに、次の試験で逃したら後が無いだろ?…それでも良いのか?』
「…良くないけど、でも」
ガーネットは首を傾げて考える
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