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栗山「それは良いな。
おい、西園寺。貴様が香織に毎日稽古をつけてもらいながらも伸びんのは香織は所詮女だと軽んじているからだろう。
今度雑賀の爺さんより直々に稽古をつけてもらうがいい。
見学させてもらうぞ」
秀雄「勘弁してくれ。
俺にはこれからの時代に力が必要となるとは思えん。
貴様らは友であるが生き方まで同じにとは思わない」
香織「……国ではなく家族を護る力が必要という事か」
秀雄「まさにその通りだ。
我が国が戦争を放棄したからには我々も腕力ではなく学力をつけねばならない」
栗山「学力で家族が護れるのかという疑問が残るな。
戦後ほどでないにしろ我が国では未だ三国人が好き放題に暴れているだろうが。
日本国民を殺しても国に戻れば英雄扱いだ。裁かれない。
事実として戦後奴らが住人を殺して奪った土地は奴らのものとなったままではないか」
秀雄「耳にはするが、この目で見たのではないからな。
都会の方は知らんが少なくとも六十谷ではそのような事は確認されていないよ」
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