あれから7年後

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カタカタカタカタカタカタ…。 今 仕事中。 普通のIT企業の社員やってるの。 キー打つの速いほうなのよ。 「松さん、この書類ぜ~んぶよろしくっ。」 3年先輩の川野さんが大量の書類を持ってきた。 キー打つの速いから社長に気に入られてる、だからみんなから嫌らわれてるの。 もう慣れたけどね。 『はい。』 返事して機械的に働くだけ。 カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…。 更に加速する私の指。 ものの10分で100を超えるだろう書類を片付けた。 『終わりました。』 目を見開く川野さん。 「…もっ……もう帰っていいわよ。」 一気にやったので仕事がなくなったらしい。 『じゃあお先に。』 「「お疲れ様で~す。」」 あれから7年…。 私はエリートになった。 .
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