第1話

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後ろからクスクスっと笑う悠哉の声が聞こえた。 「僕、見回りに行ってくるね」 「待って!俺も行く!」 「姫はこっちにこい」 書類に目を通したまま呼ぶ。 「ほら、ご指名だよ?」 「………」 悠哉はクスッと笑って見回りに行った。 「何?宏兄?」 宏兄に近付いたらグイッと腕を引っ張り膝の上に座らせられ、ほっぺにちゅーされた。 「宏兄まで何すんだよ!?///」 「消毒。三十分たったら起こして」 「起こしてって、この状態で!?」 宏兄は膝の上にいる俺を抱き締めたまま眠った。 「なんでこのまま寝るかなぁ…?」 身動きできないし暇だ。
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