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後ろからクスクスっと笑う悠哉の声が聞こえた。
「僕、見回りに行ってくるね」
「待って!俺も行く!」
「姫はこっちにこい」
書類に目を通したまま呼ぶ。
「ほら、ご指名だよ?」
「………」
悠哉はクスッと笑って見回りに行った。
「何?宏兄?」
宏兄に近付いたらグイッと腕を引っ張り膝の上に座らせられ、ほっぺにちゅーされた。
「宏兄まで何すんだよ!?///」
「消毒。三十分たったら起こして」
「起こしてって、この状態で!?」
宏兄は膝の上にいる俺を抱き締めたまま眠った。
「なんでこのまま寝るかなぁ…?」
身動きできないし暇だ。
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